オイルは何を使うか。
誰しもが必ず悩むポイントの一つだと思う。
例えば使用用途に応じて粘度を変えるのは当然として、なんのオイルを使うかも気になるところだ。
オイルは簡単に分けるなら3つ。
・鉱物油
・部分合成油
・化学合成油
これだろう。
鉱物油は原油から精製されたオイルで、耐酸化性や耐熱性が弱いのが特徴だ。
また、オイル内に分子レベルのバラつきや微細な不純物が混じっている。
低コストで調達でき、基本的なサイクルで交換する分には全く問題ない。
ミツ○シのGDIエンジンは鉱物油を推奨している場合がある。
先に化学合成油の話をしよう。
鉱物油とははっきり言って正反対の性質のオイルだ。
耐熱性・耐酸化性に優れ、分子のバラつきや不純物の混じりがほぼない。
ただし調達のコストは高い。
スポーツ走行をしたいなら基本的にこれだ。
で、部分合成油は上記2つのオイルを混ぜた物になる。
中間的なコストで調達でき、鉱物油の弱い部分を合成油を混ぜることでカバーしようというオイルだ。
配合率は最低でも化学合成油を20%以上含まないといけないという規定があるが、これゆえにメーカーやシリーズで物による性能の差が激しいと言える。
個人的に、ただの買い物車なら鉱物油でもいいと思う。
ただしきちんとしたサイクルで交換することだ。
最低でも5000km毎、できれば3000~4000km毎が望ましいだろう。
この5000kmはどのオイルでも言えることだ。
オイルには大きく分けて5つの性能がある。
・潤滑
誰もが考えるオイルを入れる一番の理由と言える。
部品同士の滑りを良くし、寿命を延ばすのが目的だ。
・冷却
エンジンはクーラントだけで冷やしている訳ではなく、エンジンオイルやガソリンでも冷却している。
ゆえにオイルクーラーなる物も販売されている。
・密封
オイル自身が隙間から漏れないように、その隙間を埋める作用だ。
ヘッドパッキンなどからの漏れは基本的にオイルがカバーできなくなった瞬間から起きる。
・防錆
まんまサビ止めである。
鉄は空気中の酸素と触れることで酸化、つまり錆びるので空気に触れないようにする為だ。
・清浄
オイルが汚れるのはこの性能があるから。
エンジン内のガソリンの燃えカスや金属粉などを抱え込むことで作動の安定化を促す。
この5つの要素がどれか1つでも崩れ始めたら交換時期。
使い方にもよるが街乗りなら基本的に3000~5000km、という訳だ。
この辺で個人的な推奨オイルを上げてみよう。
理想としてはやはり低コストで買えるいいオイルという点だ。
やはり買うなら化学合成油が望ましい。
スポーツ走行はもちろんだが、街乗りでもそれなりに回して使うと楽しいのがスポーツカーだ。
ゆえに様々な条件に答えて欲しいなかでも、やはり耐熱性は捨てられない。
使ってきた中で、どの車でも問題なく使えるという点からやはりガ○フのGT-ARR○Wシリーズだ。
大半のスポーツカーのエンジンなら5W-40か10W-50の2択だろう。
このオイルは1缶4Lが6700円程度で調達できるというそのコストパフォーマンスの良さがまずポイントだと思う。
加えてこの価格としては高い耐熱性と、オイルの基礎性能を十分に満たした作りもいい。
そしてなにより大半の量販店で入手できるというのも大きい。
選んだ理由の1つがポリ-α-オレフィンという添加剤を配合しているという点だ。
・高い油膜保持性能
・流動点が低く、暖機スピードを向上させる効果がある
・耐熱性に優れ、高温時でも酸化を押さえ長期間の性能維持能力を発揮する
ポリ-α-オレフィンの主な性能といえばこの3つ。
入っていることでオイルの劣化を防ぎ、高温域でも安定した性能が期待できる。
API規格も大きく記載こそされていないものの、一応SN級と最高品質だ。
街乗りからスポーツライクなサーキットユーズまで幅広く答えてくれる優秀さ。
オーナーのお財布に優しい(化学合成油としては)ロープライス。
某オイル専門通販サイトケー○ーだと、定価9900円するガ○フ・ロードスターが7500円で買えてしまうので、NA・NBロードスターのユーザーにはオススメしたい。
このオイルも基本はGT-ARR○Wと同じだが、B6エンジン用に設計されたいいオイルだった。
BP(-VE)も、ぶっちゃけ基本がB6のボアアップ仕様でしかない問題なく使える。
普通に街乗りしかしないなら、逆にメーカー純正オイルでまめな交換してあげればそれでいいと思うね。
これ以外にもオススメオイルはM○ty'sあるけど、リッター3000円クラスになってくると常用がしづらいし、やっぱりこのクラスのオイルが一番いいと思うよ。