車高調ってヤツは難しい代物だ。
実は市販品をただポン付けすればOKって訳じゃない。
市場の9割以上がほぼこれだとデチューンだと思う。
個人的に、経験したのもあるけどダウンサスは論外だ。
”純正より15~20%硬く~”は何の根拠もないと言える。
単純に純正ショックで20mm落とすとしたら、その程度じゃ足りない。
純正はフロントでいいとこ2kg/mm程度だ。
この15%って言ったら2.3kg/mmにしかならない。
ショックのストローク量にもよるけど、20mmのローダウンに対してこの程度のレートアップじゃまるで足りない。
では市販の車高調へ交換するのはどうなのか?
前述の通り、そのままのポン付けは大体がデチューンになる。
”車種別にデータを取り、それぞれに合わせた調整を~”
まるで信用ならない。
現に今使ってるBL○TZのZ○-Rはいい例だ。
標準で8kg/6kgの設定になっている。
コレに対して長いケース長に短いストローク。
この設定だと、ちょっとした段差でもうバンプタッチだ。
短いストローク量だから仕方ない、とは考えたくない。
うえしまクリニックに出会って、今は随分と進化した。
院長に相談し、なんと調整を教えて頂けることになったんだ。
現状を話し、レートやその他のバランスなどを細かく調整していく中でどんどんと走りの質が向上していく。
”マイナスからゼロへ”
悪い部分を取り除き、純正と遜色ない、もしくはそれ以上の質を手に入れる。
まだまだ完璧な調整には至っていないものの、吊るしの時では考えられないほどによく動くいい脚になったと思う。
なんでもそうだけど、そのまま付けても基本的にデチューンなんだ。
マフラーだってエアクリだってそうだ。
マフラーは排気バランスを考えながら、現車に合わせた物を選ばないと、もしくは作らないとピークパワーやトルクはきちんとは稼げない。
エアクリだって、流行のむき出しキノコにするならきちんと遮熱をしてやらないとパワーの向上はさほど見込めない。
ボディの補強もバランスを考えてやらないと変にボディに負担がかかって車体の寿命を無駄に縮めて終わる。
10万で買った脚でも、20万の脚に近づける。
物によっては実はそれ以上の性能を発揮できる可能性もある。
やるか、やらないか。
そこで満足するか、上を求めるか。
”上質”というのは”ただ高い物”ではなく、”バランスの取れた物”だと思うね。
10万円に例えば2万円足して自分で調整するだけで、20万の品物と大差ないレベルになると言ったらどうだろう。
なんでもそうだけど、バランスは大事だ。